
茨城県五霞町にある、私たちの自社農園「GOKA FARM」。
太陽の光をたっぷり浴びて育つハーブたちの香りが一年で最も強くなる初夏から夏にかけて、PLOWでも初めてのミント(ブラックミント、アップルミント)を主役に据えたジンを仕込みました。
乾燥させたハーブにはない、摘みたてのフレッシュハーブだからこそ宿る、どこかやわらかで果実味を帯びた青み。
その最も美しい瞬間を、余すことなく閉じ込めた夏の一本です。

時間と香りを重ね写す、五度の手仕事
ミントというハーブは、とても繊細。
熱をかけたり荒く扱ってしまうと、本来の良さとは違う雑味やエグみが前に出てきてしまいます。フレッシュハーブが持つ純粋で軽やかな香りだけをすくい上げるため、私たちが選んだのは「冷浸漬(インフュージョン)」という作業でした。
ベーススピリッツに、摘みたてのブラックミントとアップルミントをじっくりと漬け込む。 1日経ったらミントを引き上げる。また畑へ向かい、新たに成長したミントを手摘みし、漬け込む。この工程を5回も繰り返します。 ハーブがぐんぐん育つこの時期だからこそ可能な製法です。
スピリッツにミントの息吹を何度も重ね写すことで、熱による変化を避け、ツンとした角を削ぎ落とした、まろやかで奥深いニュアンスだけを抽出しました。

同調するハーブと、涼やかな余韻
ミントの繊細な輪郭を打ち消してしまわないよう、共にあわせるボタニカルも同じGOKA FARMで育った同系統のハーブを選びました。
みずみずしいシトラスのニュアンスを持つオレンジバームと、全体を心地よく引き締めるローズマリー。 同じ畑で、同じ風を受けて育った植物たちは、互いに素直に溶け合い、ひとつのまとまりのある香調を描きます。
グラスを傾けると、ふわっと広がるのは摘みたてならではの優しくまろやかな香り。
口に含めば、強烈な刺激というよりも、涼やかな風が駆け抜けていくような心地よさを感じていただけます。
土の手触りを感じながら仕込んだ、夏ならではの恵みをどうぞ。

